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【令和6年】保育園の事故報告まとめ|原因や年齢別対策、予防ガイドラインなど

  • 20 分前
  • 読了時間: 8分

保育園は、子どもたちが毎日を笑顔で過ごし、心身ともに大きく成長していく大切な場所です。しかし、残念ながら、どんなに注意していても事故が起きてしまう可能性はゼロではありません。


特に、近年は保育施設における事故報告件数が増加傾向にあり、現場の先生方も「どうすれば子どもたちを安全に守れるだろうか」と日々心を砕いていることと思います。


この記事では、こども家庭庁が公表した最新の事故報告集計データをもとに、保育園で起こりうる事故の全体像をわかりやすく解説します。


具体的な対策や予防ガイドラインを通して、子どもたちの安全を守り、先生方の不安を少しでも軽減するための一助となれば幸いです。


【令和6年最新データ】保育園の事故、今、何が起きている?


こども家庭庁が令和7年7月31日に公表した「令和6年教育・保育施設等における事故報告集計」[1]は、全国の保育施設で起きた事故の状況を教えてくれます。このデータを見ると、いくつかの大切なポイントが見えてきます。



この図からわかるように、事故報告件数全体は前年に比べて増えています。特に、負傷等の約8割が「骨折」によるもので、子どもたちが活発に動き回る中で転倒や転落が多いことがうかがえます。


一方で、死亡事故の件数は減少傾向にあるものの、3件の尊い命が失われている事実は、私たちにさらなる安全対策の必要性を訴えかけています。


事故はどこで起きやすい?

事故の発生場所を見てみると、施設内で起きた事故が2,850件(89%)と大部分を占めています。そのうち、施設内の室外(園庭など)で起きた事故が1,451件(51%)でした[1]。


このことは、室内だけでなく、園庭や屋外活動時も含め、保育施設全体でのきめ細やかな安全対策がどれほど大切かを示しています。



保育園で「あっ!」とヒヤリ!事故の種類と原因を知ろう


保育園で起こりやすい事故は、子どもの年齢や発達段階によって様々です。主な事故の種類と、その原因、そして「どうすれば防げるか」を一緒に見ていきましょう。


1. 転倒・転落事故

  • よくある原因: 室内での走り回り、遊具からの転落、段差につまずく、床が滑りやすい、不適切な履物など。

  • 防ぐには: 園内の危険な場所(段差、滑りやすい床)をなくす、安全な遊具を選び正しく設置する、子どもたちに安全な遊び方を教える、保育士が常に目を配り、危険な行動を早期に止める。


2. 誤飲・誤嚥事故

  • よくある原因: 小さな玩具、ボタン電池、薬、食べ物(特に乳児)、床に落ちた異物など。

  • 防ぐには: 誤飲の危険があるものは子どもの手の届かない場所に保管する、年齢に合った玩具を提供する、食事中は必ず見守る、万が一の時の応急処置を身につけておく。


3. 窒息事故

  • よくある原因: 午睡中のうつぶせ寝、寝具で顔が覆われる、紐状の物、ビニール袋、食べ物など。

  • 防ぐには: 午睡時の体位をこまめに確認する、安全な寝具を使う、顔の周りに異物を置かない、食べ物の形状に配慮する。


4. 溺水事故

  • よくある原因: プール、水遊び、浴槽、バケツなどに溜まった水など。

  • 防ぐには: 水辺では絶対に目を離さない、水深を適切に管理する、安全柵を設置する、水遊びのルールを徹底する。


5. 衝突事故

  • よくある原因: 園児同士のぶつかり合い、遊具や家具との衝突、不注意な行動など。

  • 防ぐには: 遊び場の区画をはっきりさせる、危険な行動にはすぐに注意する、保育士が適切に介入する。


その他、こんな事故にも注意!

  • 挟み込み: ドアや引き出し、遊具の隙間などに手や指を挟む。

  • 火傷: 給湯器、ストーブ、熱い飲み物などで火傷をする。

  • アレルギー反応: 食物アレルギーを持つ子どもの誤食、虫刺されなど。


年齢によって気をつけたい事故の傾向

  • 0歳児(乳児): SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息、誤飲・誤嚥が多く、特に午睡中の事故は命に関わる重大なものになりやすいです。

  • 1歳児以上(幼児): 動きが活発になるため、転倒・転落、衝突事故が増えます。遊具からの転落や、友達との遊びの中での怪我も多くなります。


大切な命を守る!保育園の事故を未然に防ぐための具体的な対策


事故を「ゼロ」に近づけるためには、日々の積み重ねと、園全体での取り組みが欠かせません。ここでは、具体的な対策をご紹介します。


1. 園内の環境を徹底的に安全に!

  • 危険な場所を見つけて改善: 定期的に園内を点検し、段差をなくしたり、家具を固定したり、危険なものを撤去したりしましょう。

  • 安全な遊び道具を選ぶ: 子どもの年齢に合った、安全基準を満たしたおもちゃを選び、壊れていないかいつも確認することが大切です。

  • 清潔な環境を保つ: 掃除や消毒をしっかり行い、感染症予防にも努めましょう。


2. 保育士の「目」と「連携」で事故を防ぐ!

  • 適切な人数で、死角をなくす: 子どもの人数に合わせた保育士の配置基準を守り、園内に「見えない場所」を作らない工夫をしましょう。

  • こまめな巡回と声かけ: 子どもたちの様子を常に観察し、「危ないな」と感じたらすぐに声をかけ、危険な行動を止めましょう。

  • 複数人での確認を徹底: 特に午睡の時間や水遊びの時など、リスクが高い場面では、複数の目で確認し合うことが非常に重要です。


3. 「もしも」に備える!緊急時対応マニュアルと訓練

  • 事故が起きた時の流れを明確に: 事故が起きたら誰に連絡するか、どう応急処置をするか、保護者への連絡方法、救急車を呼ぶタイミングなどを具体的に決めておきましょう。

  • 定期的な訓練で慣れておく: 避難訓練だけでなく、心肺蘇生法やAEDの使い方など、命を守るための講習を定期的に行い、先生方全員が緊急時に落ち着いて対応できるように訓練しましょう。


4. 保護者の方との「つながり」を大切に!

  • 事故が起きたら、正直に、丁寧に説明: 万が一事故が起きてしまったら、すぐに保護者の方に状況を説明し、再発防止のために何をするかを伝えましょう。

  • 家庭での安全対策も一緒に: 園と家庭で協力し、子どもたちの安全を守るための情報を共有し、一貫した対策を心がけましょう。

  • アレルギーなどの情報は正確に把握: 一人ひとりの子どもの健康状態やアレルギー情報を正確に把握し、園全体で共有することが、事故を防ぐ第一歩です。


特に気をつけたい!死亡事故の中で最も多い「午睡中の事故」



先ほどの統計データでも触れたように、保育園での死亡事故の多くは、実は「午睡中」に起きています。子どもたちが安心して眠っている時間だからこそ、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息といった、命に関わるリスクが潜んでいるのです。


なぜ午睡中の事故は重大になりやすいの?

  • SIDS(乳幼児突然死症候群): 原因はまだ完全には解明されていませんが、特に乳児期に突然死をもたらすことがあります。

  • 窒息: うつぶせ寝になってしまったり、寝具が顔を覆ってしまったり、吐いたものが気道を塞いでしまったりすることが原因で起こります。

  • 見守りの難しさ: 静かな環境での見守りは、他の活動時と比べて「異変に気づきにくい」という側面があります。保育士の先生方も、他の業務と並行して見守りを行う中で、どうしても注意が散漫になってしまうことがあるかもしれません。


午睡中の事故を防ぐためのガイドライン

こども家庭庁のガイドラインでは、午睡中の安全を守るために、次のような大切なポイントが示されています。


  • 「仰向け寝」を徹底: 医学的な理由がない限り、赤ちゃんは仰向けに寝かせましょう。

  • 顔の周りはスッキリと: やわらかい布団やぬいぐるみ、紐状のものは置かず、口の中に異物がないか、吐いたものがないかを確認しましょう。

  • こまめなチェック: 0歳児は5分おき、1・2歳児は10分おきに、呼吸や体位、睡眠状態を点検することが求められています。


詳細は下記の記事でご紹介しています。


保育園の午睡事故事例から学ぶ対策|「こまめな見守り」が必要な理由
www.babymoni.jp
保育園の午睡事故事例から学ぶ対策|「こまめな見守り」が必要な理由
保育園での午睡時間は子どもが静かに眠る大切な時間ですが、実は重大事故が最も発生しやすい時間帯でもあります。特に乳児は外見上の変化が分かりにくく、異常の発見が遅れるリスクがあります。本記事では、実際の事故事例や統計データをもとに、午睡中の事故が起きる理由と、現場で実践できる具体的な対策を分かりやすく解説します。■ 保育園の午睡事故事例と発生の傾向1.乳幼児の死亡事故の多くは睡眠中に発生している「教育・保育施設等における事故報告集計」という内閣府が取りまとめている統計情報が毎年公表されています。その統計データの最新6年分を集計して表にまとめました。保育施設における事故報告件数は年々増加していますが、死亡事故件数は減少傾向とみてとることができます。また死亡事故発生時の状況としては、睡眠中に発生する割合が約7割と高い比率を占めていることが分かります。出典:『教育・保育施設等における事故報告集計』から作成2.乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息事故の現状午睡中の重大事故において、特に注意が必要なのがSIDS(乳幼児突然死症候群)です。SIDSとは、「原因が分からない原則1歳未満の児に突然の死をも


午睡チェックシステムなら「ベビモニ」

自治体の補助金対象となる見守り機器の中でも、運用負荷を最小限に抑えつつ高い安全性を実現するのが、午睡チェックカメラ「ベビモニ」です。


完全非接触のAI見守り

天井設置のAIカメラ1台で、12人程度まで同時に見守ります。センサーの装着忘れや、園児の誤飲・肌トラブルといった物理的リスクを解消します。

AIカメラが「うつ伏せ」を即座に検知

AIカメラが寝姿勢をリアルタイムで観測。万が一の「うつ伏せ寝」を検知した際は、タブレットへ瞬時にアラートを通知し、目視確認を強力にバックアップします。

監査対応の自動化

5分ごとのチェック結果を自動で記録。手書きの負担をなくすことで、保育士が「書類作成」ではなく「こどもの観察」そのものに集中できる環境を整えます。


「ベビモニ」は、保育士の安心を支えるための「事故防止対策」として、多くの園で採用されています。



まとめ


保育園での事故防止は、子どもたちの健やかな成長を支える上で、最も大切な取り組みの一つです。


最新の統計データからもわかるように、事故報告件数は増加傾向にあり、特に午睡中の事故は重大化しやすい傾向にあります。


園内の環境整備、保育士のきめ細やかな見守り、緊急時への備え、そして保護者との連携。これらに加えて、ベビモニのようなICTを活用した安全管理は、子どもたちの安全をさらに確かなものにし、同時に保育士の先生方の心と体の負担を大きく軽減してくれます。


 
 
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