取り付け(クリップ)型からカメラ型へ切り替え。ベビモニ導入で午睡チェックの運営コストは約3分の1に

福岡県糸島市 幼保連携型認定こども園 るんびにこどもえん
楢﨑さま
福岡県糸島市の「るんびにこどもえん」様は、10年ほど前からICTを活用し、保育の質と安全管理の両立に取り組んできました。
一方で、取り付け(クリップ)型の運用では記録の二重入力や日々の管理負担が積み重なっていました。
そこで選ばれたのが、運用のシンプルさを重視したカメラ型システム「ベビモニ」です。
今回は、取り付け(クリップ)型システムからベビモニへ切り替えた理由や、導入後に感じている効果について、園長の楢崎様にお話を伺いました。
■■ 導入前の課題 ■■
● コドモンへの二重入力が発生していた
● クリップの装着や電池交換など運用面の負担があった
● 人手不足を見据え、より負担の少ない運用が必要だった
■■ 導入後の変化 ■■
● コドモン連携により記録の二重入力を解消
● クリップの管理や電池交換の負担を軽減
● 複数の園児を同時に見守れる運用へ
● 午睡チェックにかかる運営コストを見直し、約3分の1に
人手不足は避けられない。だからこそICT活用を進めてきました。

ーるんびにこどもえんさんは10年ほど前から積極的にICTを活用していたと伺っています。なぜ早い段階からICT化を進めてきたのですか?
人手不足になっていくことは、かなり前から分かっていました。
安全管理や保護者支援、記録業務など、保育士に求められることは年々増えています。
一方で、それらを全てできる保育士となると、どうしても人材に限りがある。保育士を目指す人が減っているということもあります。
だからこそ、デジタル化で補えるところは早めに整えておきたいと思っていました。
保育士にしかできないことはたくさんあります。人が見るべきところに時間を使える環境をつくるためにも、ICT活用は必要だと考えていました。
ー午睡チェックシステムも、その取り組みの一つだったのでしょうか。
そうですね。
以前は午睡チェックも紙で管理していました。5~10分おきに子どもの状態を確認しながら記録をつける形でしたが、今後のことを考えると、ICTで補えるところは補っていく必要があると思っていました。
そこで、10年ほど前に導入したのが服にクリップをつけるタイプの午睡チェックシステムでした。
5~10分おきに手動で記載する必要がなくなったのは、大きな前進だったと思います。
コドモンへの二重入力やクリップの管理が課題になっていました。
ー取り付け(クリップ)型を使う中で感じていた課題を教えてください。
一番大きかったのは、コドモンさんとの連携ができなかったことです。
午睡チェックシステムを使い始めた後に、コドモンさんのシステムも使い始めました。
しかし、当時使っていた午睡チェックシステムはコドモンさんとの連携ができなかったので、せっかくシステムを使っているのに別の入力作業が発生してしまっていたんです。
また、取り付け(クリップ)型の場合は、毎日クリップを付けたり外したりする必要があります。
持ち帰ってしまったり、誤って洗濯してしまったりすることもありますし、ボタン電池の交換も必要でした。
一つひとつは小さなことですが、毎日のことなので積み重なると負担になります。
そこで、もっとシンプルに運用できる方法はないかと考えるようになりました。
ベビモニはコドモン連携と運用のしやすさが決め手でした。
ーベビモニを選んだ決め手を教えてください。
一番大きかったのは、コドモンと連携できることです。
午睡記録を自動で連携できるので、二重入力がなくなります。
私たちにとっては、そこが非常に大きなポイントでした。
ーカメラ型であることも決め手になりましたか。
そうですね。
実は、システムの切り替えを検討する前からベビモニには注目していました(笑)。
カメラ型はやはり便利だと思います。クリップを付けたり外したりといった準備が必要なく、毎日の運用負担が少ないですよね。
私たちが求めていたのは、特別な作業を増やさずに継続して見守れる仕組みでした。
また、1台で複数の子どもを見守れる点も魅力でしたね。
コドモンと連携できること、そして自動計測や記録によって日々の運用をシンプルにできること。この2つが導入を決めた大きな理由でした。
ー心拍や体動を計測できないことへの不安はありませんでしたか。
そこは、何を目的にシステムを導入するかだと思います。
私たちが午睡チェックシステムに求めていたのは、午睡中の事故予防です。
心拍や体動を確認できることにも価値はあります。ただ、そうした情報を特に細かく確認する必要があるのは、アレルギーや基礎疾患のあるお子さんである場合が多いです。
そして、そのようなお子さんについては、システムだけに頼るのではなく、職員がそばでしっかり見守ることが欠かせません。
そのため当園では、毎日無理なく運用できることを重視してシステムを選びました。
もちろん、不安がゼロになるわけではありません。常に気を張って保育をしていますし、どれだけ対策をしても「絶対に大丈夫」とは言えないからです。
ですが、対策によってリスクを減らすことはできます。少しでも事故の可能性を下げ、職員の不安を軽減していくことが大切だと考えています。
導入費用だけでなく、運営コスト全体を考えると安いなと思いました。

ー費用面についてはどのように考えていましたか。
人の手だけで午睡チェックを続けることを考えると、ベビモニは決して高いとは感じませんでした。
実際に、人件費も含めて計算してみたんです。
例えば、超過勤務時の保育士の時給を2,000円として、午睡チェックを毎日2人で行うと、それだけでもかなりの費用になります。
それに加えて、記録に使う用紙や文房具、印刷代などもかかりますよね。
そうした費用を積み上げて試算したところ、当園では午睡チェックに年間およそ120万円かかっていることが分かりました。
一方で、ベビモニを導入した場合は、初期費用や月額利用料を含めても、運営にかかる費用は従来の3分の1程度でした。
数字にして比べてみると、「思っていたより安いな」というのが正直な感想でしたね。
導入費用だけを見るのではなく、日々の運営にかかる費用まで含めて考えることが大切だと思います。
子ども一人ひとりに寄り添う保育を目指し、日々奮闘しています。
ー最後に、楢崎様が大事にされていることを教えてください。
まずはありのままの子どもを受容し、常に子どもを主語に考えていくことです。
例えば運動会も、大枠の行事としてはありますが、その内容は子どもたちが決定していきます。
「保護者の方にどんな姿を見てもらいたいか」を子どもたちに聞きながら、プログラムを組み立てていくんです。
そこには、日々の園生活の中で子どもたちが学び、身につけたことを保護者にも知っていただきたいという思いもあります。
そのため、いわゆる運動会のための特別な練習はほとんど行いません。普段の遊びや生活の延長線上にある活動だからこそ、子どもたちは内容を理解し、自分たちが見てもらいたいことを主体的に表現できます。
遊びがすべて学びにつながる時期なので、子どもたちの主体性を大切にした保育を目指しています。
そしてそのためには、子ども一人ひとりとしっかり向き合う時間が欠かせません。
今後もICTシステムなど活用できるものは積極的に取り入れながら、職員が子どもと関わる時間を確保し、より良い保育につなげていきたいと考えています。



