近年、こども家庭庁(旧:厚生労働省)が推進する安全対策事業でも扱われているように、保育所におけるIT導入において業務全般の情報管理を行う保育ICTシステムだけでなく、
午睡時間中の安全対策を向上させるための午睡チェックシステムが注目されています。
通称、午睡チェックシステムと呼ばれるような、午睡時間中の見守りに特化した業務支援システムがなぜ必要とされるのか、情報をまとめました。
保育施設における事故の7割が午睡時間中に発生
「教育・保育施設等における事故報告集計」という内閣府が取りまとめている統計情報が毎年公表されています。その統計データの最新6年分を集計して表にまとめました。
保育施設における事故報告件数は年々増加していますが、死亡事故件数は減少傾向とみてとることができます。
出典:『教育・保育施設等における事故報告集計』から作成
また、死亡事故が年々減少しているだけでなく、それを0歳から2歳児が占める割合に関しては8割を超えています。
また死亡事故発生時の状況としては、睡眠中に発生する割合が約7割と高い比率を占めていることが分かります。
出典:『教育・保育施設等における事故報告集計』から作成
保育所運営におけるガイドラインについて
これらの状況を踏まえて、こども家庭庁(旧:厚生労働省)では、平成28年に教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドラインを定めて公表しています。
こども家庭庁(旧:厚生労働省):教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取り組み】
このガイドラインにおいて、睡眠中の安全な環境を確保するためのポイントとして以下の点が示されています。
医学的な理由で医師からうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、 乳児の顔が見える仰向けに寝かせることが重要。何よりも、一人にしないこと、寝かせ方に配慮を行うこと、安全な睡眠環境を整えることは、窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにつながる。
やわらかい布団やぬいぐるみ等を使用しない。
ヒモ、またはヒモ状のもの(例:よだれかけのヒモ、ふとんカバーの内側のヒモ、ベッドまわりのコード等)を置かない。
口の中に異物がないか確認する。
ミルクや食べたもの等の嘔吐物がないか確認する。
子どもの数、職員の数に合わせ、定期的に子どもの呼吸・体位、睡眠状態を点検すること等により、呼吸停止等の異常が発生した場合の早期発見、重大事故の予防のための工夫をする。
また、各自治体において、保育施設での安全対策ガイドラインを定めて各施設に業務の徹底を求めており、ある自治体では睡眠中の対応として、以下のような項目を定めています。
子どもの寝つきや睡眠中の姿勢、顔色、呼吸の状態等をきめ細かく観察(ブレスチェックな ど)し、毎回記録します。(0 歳児は 5 分に 1 回、1 歳児は 10 分に 1 回)
ブレスチェック表は、時刻や記録者、室温、湿度を記録します。
仰向けに寝かせ、窒息予防のために寝具や周辺環境を毎日チェックします。
保育現場における保育士業務の実態
これらのガイドラインを元に多くの保育施設では、子どもたちの午睡時間中には、午睡チェック表を手元に用意し、保育士が5分もしくは10分に一度子どもたちの様子を確認してその状態や状況を記録する業務を行なっています。
それ故に、保育士は見守りに専念することが難しくなり、子どもの異常に気付くのが遅くなってしまう可能性が生じています。
弊社の提供するベビモニは、天井に取り付けるカメラ型の午睡チェックシステムで、こうした課題の解決になればと考えて開発されました。
ベビモニで子どもの見守りに専念
ベビモニは、設置したカメラで取得した画像から子どもの寝姿勢を検知、これまで保育士が行っていた記録作業をベビモニが自動で行い、午睡チェック表を作成します。
5分~10分ごとの記録作業を自動化させることによって、保育士が本来注力すべき子どもの見守りに専念できるようにしました。
また、子どもがうつ伏せ寝をしていた場合、付属しているタブレットからアラートを出します。
こうした機能によって、子どものうつ伏せ寝にもいち早く気付くことができ、未然に事故を防ぎます。
午睡チェックシステムは衣類への装着型・マット型センサーなど様々なタイプの製品がありますが、ベビモニは天井カメラの設置工事を行えば午睡時にタブレットを起動するだけで使用可能です。
園児の情報管理や保護者などとの連絡ツールとして保育ICTシステムの導入を行う保育施設も増えてきています。ベビモニでは複数の保育ICTシステムと連携、睡眠の記録を自動で転記する機能もあります。
子どもの見守りに専念してもらえる環境のためのツールとして弊社のベビモニをぜひご検討ください。
※詳しくはお気軽に問い合わせください。
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