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保育所の運営を見直すなら今?|保育監査のデジタル化と進む統廃合・規模縮小

  • 6 日前
  • 読了時間: 5分

少子化の進行や保育士不足など、保育を取り巻く環境は大きく変化しています。


そのような中、国は2026年度から保育監査の標準化・デジタル化を本格的に推進しています。自治体ごとに異なっていた監査業務の標準化やデジタル化が進むことで、保育施設にも記録や情報管理のあり方を見直す動きが求められています。


一方で、少子化の影響により定員充足率は低下し、保育施設の統廃合や規模縮小も進みつつあります。


こうした変化の中で、これまで当たり前だった運営方法を見直す必要性は少しずつ高まっています。


今回は、保育監査のデジタル化と保育業界の構造変化を踏まえながら、これからの園運営について考えていきます。


2026年度、保育監査はどう変わる?本格化する標準化・デジタル化



こども家庭庁が推進する「保育DXロードマップ」に基づき、2026年度から保育監査の標準化・デジタル化が本格的に進められています。


ここで大切なのは、「デジタル化=ITツールの導入が義務になる」ということではない点です。


一方で、自治体側では監査業務の効率化が進められ、オンラインでの書類確認やデータ活用を前提とした仕組みづくりが進んでいます。


今後、監査の標準化やデジタル化が進むことで、園側にも記録や情報を整理し、必要なときに適切に提出・説明できる体制づくりが求められるようになると考えられます。


デジタル化そのものが目的ではありません。しかし、園内の情報管理や記録の残し方を見直すきっかけになることは間違いないでしょう。




「待機児童対策」から「定員充足率」の維持へ。選ばれる保育所の条件とは?



保育業界では、監査の変化だけでなく、園運営そのものに関わる大きな変化も起きています。


こども家庭庁が公表した最新の統計では、保育所等の施設数は増加している一方で、利用定員や利用児童数は減少しています。


保育所等数:39,975か所(前年比+170か所)

利用定員:303万人(前年比▲1.5万人)

利用児童数:268万人(前年比▲2.7万人)


施設数が増えているにもかかわらず、定員や利用児童数は減少している。この背景には、少子化の進行や地域ごとの保育ニーズの変化があります。


かつては待機児童対策として保育施設の整備が進められてきました。しかし現在は、地域型保育や小規模保育への移行、定員規模の見直しなど、「量を増やす時代」から「地域の実情に合わせて再編する時代」へと変化しています。


実際に、2017年頃には2万6千人を超えていた待機児童数は、現在では2千人台まで減少しています。


その結果、多くの園にとって重要なテーマは「受け入れ先を増やすこと」ではなく、「選ばれる園であり続けること」へと変わりつつあります。


現在の全国平均の定員充足率は88.4%です。裏を返せば、全国的に約12%の定員が埋まっていない状況ともいえます。


これからの園運営では、定員を維持しながら持続的に運営していく視点がますます重要になっていくでしょう。




今の運営方法が将来の負担になる可能性も



少子化、保育士不足、保育監査の標準化・デジタル化。


保育業界を取り巻く環境は、これまで以上のスピードで変化しています。


一方で、園内の情報共有や記録管理、各種書類の作成など、多くの業務が従来の方法のまま運用されているケースも少なくありません。


もちろん、これまでの方法がすぐに問題になるわけではありません。


しかし、職員数が限られる中で業務量が増え続ければ、現場の保育士や管理職の負担は大きくなります。


また、人に依存した運営体制は、職員の異動や退職が発生した際にノウハウや業務が属人化しやすいという課題も抱えています。


さらに、保護者対応や安全管理、監査対応など、園に求められる役割は年々増加しています。


こうした変化に対応していくためには、「今のやり方を維持すること」だけでなく、「より良い運営方法を検討すること」も重要になってきます。



園運営を支える保育ICTという選択肢



監査の標準化・デジタル化、定員充足率の低下、人手不足。


これらはそれぞれ別の課題に見えるかもしれません。


しかし共通しているのは、「限られた人員で、保育の質と安全性を維持しながら、持続的な園運営を実現する必要がある」という点です。


そのための選択肢のひとつとして、近年注目されているのが保育ICTです。


保育ICTは単なる業務効率化のための仕組みではありません。


園内の情報共有を円滑にしたり、記録管理の負担を軽減したり、安全管理を支援したりすることで、保育士が子どもと向き合う時間を確保しやすくする役割も期待されています。


変化の大きい時代だからこそ、今の園運営を見つめ直し、自園に合った方法を検討してみることが大切です。


保育ICTの基本的な考え方や導入メリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。




まとめ



2026年度から進む保育監査の標準化・デジタル化は、単なる監査手法の変更ではありません。


少子化による定員充足率の変化や保育士不足など、保育業界全体が大きな転換期を迎える中で、園運営のあり方そのものを見直すきっかけともいえます。


今すぐ大きな変革が必要というわけではありません。しかし、将来に向けて少しずつ準備を進めていくことが、持続可能な園運営につながります。


5年後、10年後も地域から選ばれ続ける園であるために。まずは現在の運営方法を振り返り、自園にとって必要な取り組みを考えることから始めてみてはいかがでしょうか。

 
 
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